お疲れ様ですヒラノです。
今回は珍しいメキシコ製のチェアーを張替えたので投稿しようと思います。
こちらの椅子はお世話になっている先輩のお店で使われている物でした。
元の座面の素材は植物の繊維を編んで作られておりました。
日本製とは違い座面までが高く、背も高い椅子で背と座の付根げぐらついており、どうにかならないかなという依頼でした。
ぐらつきを治し元に戻すためには座面を全て取り払わなくてはならず、時間と手間が掛かることを伝えた処、買い替えを視野に入れるとの事で僕の所に来ることになりました。
そこで座面を全く別のものに変えて試作した物を見てもらったところ、気に入ってもらえ残りの椅子も張替えと補修、補強をすることにしました。
試作の段階で悩んだことが生地選びでした。
ナチュラルな雰囲気なのでなるべく自然な素材で考えており、うちにあるコーヒー豆の麻袋は活かせないかと思い、ネットで参考になりそうな画像を探しているとやはり麻袋を使っている椅子やソファーがありました。
海外の特にヨーロッパの方は色使いや柄の合わせ方が面白く、時にはシックに時には奇抜に仕上げており、様々な組み合わせを楽しんでいるような気がしました。
その影響を受け今回はあえてバラバラの柄でパイピングも色違いで張ってみたくなりこんな仕上がりにしてみました。
ちなみに使った袋はガテマラ産の豆を運んで来た物で、メキシコのお隣の国なので選んでみました。
先輩には喜んで頂けてやったかいがありました。
今回も楽しい仕事でした。
